東北大学漕艇部 - 資料室

Boat House Doc: 正しい減量法

ボートハウスドック様

どうしたら選手が軽量級に向いているかどうかわかるでしょうか?(男子軽量級大学コーチ)

コーチ殿

選手が安全に減量できる限界を知るためには、選手の体脂肪を測定することが絶対必要です.大学選手では体脂肪率の限界は男子で5%、女子で12%です.減量は学校が始まる秋にスタートすべきです.チームの担当の栄養士は一人一人の選手の減量に目をひからせなければなりません.適切な栄養を摂りながら徐々に体重を減らすのですが、1週間の減量は0.5-1.0kgを越えないようにしなければなりません.

例えば9月に81.5kgであれば春までには11.5kg落とさなければなりません.70kgで5%以上の体脂肪を維持するためには、少なくとも19%の体脂肪が必要です.これ以下の体脂肪であると春には危険な体脂肪率(例えば5%以下)になってしまいます.

体脂肪は皮下脂肪厚測定用キャリパーを用いるか電気インピーダンス法で測定することができます.どちらの方法でも一定の結果を得るためには一年を通して繰り返し測定する必要があります.

最も重要なことは、選手が減量の正しい方法を理解することで、下剤、利尿剤、発汗、嘔吐などによる減量はやってはいけないことなのです.大学のレスリング選手やドイツのボート選手が最近死亡した事件をみても、間違った減量“文化”は絶対やめるべきです.コーチが積極的に関わって選手達を詳細にモニタリングすることが必要です.

選手が減量で適切な体脂肪を維持できないのであれば、軽量級で漕ぐことは許されないのです.

男子の体重と秋の体脂肪率の最小値
体重秋の体脂肪率(最小値)
81.5kg19%
79.3kg16%
77.0kg14%
74.7kg11%

[訳:舟山裕士, Boathouse Doc/US Rowing(September 2000)]